デフ・レパードはアイアン・メイデンなんかを輩出したNew Wave Of British Heavy Metal(NWOBHM)というムーブメントから出たイギリスのバンドで、『ヒステリア』はシングルカット7曲、3年にわたってビルボードチャートトップ10にランクインし続け、全米売上1200万枚超、世界的には2000万枚というセールスを記録したモンスターアルバムなのです。 NWOBHM出身の中では、デフ・レパードは商業的にもっとも成功したバンドといえるのではないでしょうか。 いや、いちおうへヴィーメタルというカテゴリーの中で語られるバンドの中でもっとも成功した、といってもいいかもしれません。 それだけ売れるんだから、音楽的にはめちゃめちゃポップな造りになっていて、コアなメタルファンの中には受け入れない人も多いんですけどね。
って1曲目『ROCK! ROCK!!(Til You Drop)』のシンセが鳴った瞬間に素早くコンポの停止ボタンに手を伸ばして二度寝、見事に講義を寝過ごしてバイトにだけ行く……みたいな日々が懐かしい。 結局好きな曲を目覚ましにするとその曲が嫌いになってしまうから、目覚ましはあまり好きじゃないアーティストの曲にしようという結論に達するわけですが。
初っ端からGUNS N' ROSESの『PARADISE CITY』でテンションだだ上がりになり、NIGHT RANGERの『SISTER CHRISTIAN』、DAVID LEE ROTHの『JUST LIKE PARADISE』、POISONの『NOTHIN' BUT A GOOD TIME』をメドレーでカマされた時点でもうお手上げですよ。
とにかく客観的にストーリーがどうとかいう視点なんかは遥か遠くにいっちゃって、「うおー、WARRANTキター!!」とか「まさかのTWISTED SISTERっすか!!」、「ウォーネェーッ!!(BON JOVI『WANTED DEAD OR ALIVE』でのリッチーのコーラス)」などと興奮しながら口ずさみながらの観賞とあいなったのであります。 口ずさんでも問題ないぐらいの客入りだったのが寂しいところですが。
トム・クルーズ扮するガンズのアクセルっぽい俺様ロックスターがステージでデフ・レパードの『POUR SOME SUGAR ON ME』を歌う場面とかは、アガったアガった!! YouTubeの解説によるとトム・クルーズはガンズのアクセルからボイトレしてもらったって書いてあったけど、本当やろか?? なんでアクセルにボイトレしてもらってデフレパの曲歌うん?? なあなんで? なんでジョー・エリオットじゃなかったん?? ジョーが下手くそやからか? なあ、そうなんか? 怒らんから正直に言うてみ? こらーっ!!本当に正直に言うやつがあるかぁっ!!